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近藤印刷について

名古屋の産業を支えてきた中川運河エリアにある、昭和29年創業の歴史ある印刷会社。昔から新しいことにチャレンジをして、時代の流れをつかむのが得意な彼らは、不要な大量印刷によって、結果的に「ゴミ」を作り出すような仕事はしたくないと、経営の軸をエシカルに切り替えました。2023年から、ものづくり、企画づくり、風土づくりの3つの事業を柱に、新たなプロジェクトを着実にカタチにしています。

たとえば、地域に開かれた文化的交流の場として、写真家やしおりコレクター協力のもとに「中川運河しおりのアトリエ」を開廊したり、地域の未来を考えるプロジェクトとして「中川運河サステイナブル実行委員会」を立ち上げたり。また、グラフィックデザイナーの久保雅由氏と一緒に「サーキュラーコットンペーパーものづくりプロジェクト」を始めました。

代表の近藤起久子さんは、「業種や地域、世代の分断を乗り越え、結びつけていくような、ささやかな存在でありたい」と、会社の未来の姿を語ってくれました。

手から手へ、ひとつものをそっと手渡しするような丁寧な仕事をしている、ものづくりが大好きな会社です。最近では、地元企業、行政、大学をつないだ「中川運河学習室」をはじめとする、印刷会社の枠を越えた活動が注目を浴びていて、地元でも一目置かれる存在です。

プロジェクト1「中川運河しおりのアトリエ」

相談内容

工場の一角を自分たちでリノベーションし、長年つくってきた「しおり」をテーマにギャラリーを開いたけれど、PRや運営は全く初めてなので、なにからスタートしたら良いか、相談したい。一緒に進めてくれる人を探している。

実施内容

3人のメンバーと一緒に週一回の定例会を行い、コンセプトと、どんな場所になっていきたいかのイメージを言語化していくことから始め、2ヶ月ごとに新しくなる企画展は、定期的にお客様が来てくださるようになった。中日新聞や朝日新聞からの取材も入るなど、当初は予想もしていなかった広がりができた。

コンセプト文章作成 / PRリリース書類作成 / メディア向け案内書類作成 / Webサイト作成 / SNSアカウント立ち上げ / Webサイト更新作業 / 運営アドバイス / 名称変更 / ロゴ作成

プロジェクト2「中川運河サステイナブル実行委員会」

相談内容

SDGsの勉強をしている社員による社内の環境改善を始めたり、地域の清掃活動に参加したり、子ども向けのアップサイクル缶バッヂ作りをしたりなど、できることからそれぞれ活動をしているけれど、会社の方針や事業のまとまりを出していくにはどうしたらいいか、相談したい。

実施内容

サステイナブル学の専門家監修のもと、地域の未来を考えるワークショップシリーズを開催。中川運河という地域を主語に、自分たちの未来を考える連携が生まれた。地元の老舗ものづくり企業、行政、大学から参加者が集まった産学官連携のプロジェクトは、印刷会社の枠を越えた取り組みとして、名古屋の観光業界からも注目を浴びている。

ワークショップ企画 / 告知物制作アドバイス / 運営資料作成 / 当日資料作成 / 参加者と先生の質問フロー作成)/  報告書作成 / Webサイト作成 / 報告記事作成

プロジェクト3「約70年ぶりの新ロゴとリブランディング」

相談内容

ものづくりの会社でありながら、ものづくりの枠を越えていく、新たな会社のステージに合わせて、ブランディングに取り組んでみたい。全く違う存在になるのではなく、これまでの事業を大切にしながら、少しずつ「こうなったらいいな」という姿を目指していきたい。

実施内容

3人のメンバーと毎週の定例会を行い、社内アンケートやブレスト会議を重ねながら、経営理念、パーパス、ビジョンを作成。日本を代表するグラフィックデザイナー久保雅由氏による、新しいロゴのデザインが完成。社屋や看板も一新し、中川運河の懐かしさに馴染みながら、今までとは違うステージに向かう佇まいを感じさせる存在となった。

コピーライティング / クリエイター紹介 / スケジュール作成 / 会議進行 / 議事録作成

代表 近藤起久子さまより

印刷産業も「ものづくりから、ことづくりへ」と言われるようになりました。そうは言うものの、「ものづくり」ばかりやってきた私たちには、「ことづくり」に関して、何をどうはじめればよいのか、まったくわかりませんでした。そこで、「ことづくり」に詳しく、いっしょに伴走してくださるような方を探しはじめました。

「コンサルタント」や「先生」と呼ばれるような方ではなく、仲間として、私たちのチームに加わってくださるような人。そして、できれば、世の中の中心世代として働き、一方で子育てで苦労もされているような方が希望でした。

「風吹くデザイン」の小林えりさんは、まさにそんな方でした。すでに社内にあったものを磨きあげ、明確に「見える化」したり、新しいチャレンジには背中を押してくれます。私たちの会社に、それこそ新しい風を吹かせてくれています。一歩ずつステップを上がっていくとき、頼りになるチームメイトであり伴走者です。